アンテイーク全通丸帯　袋帯(正装用)その2

精緻な織で、お目出度い柄が織り込まれています。両面共　同じです。
巾33cm、長さ　約400cm

ちょっと話が逸れますが、お付き合い下さいませ。(勿論スルーされても結構です)

古布の値段の経緯について　(素人判断ですのでお許しを)
私が古布の収集を始めたのは、25年程前の事です。
その頃はアンテイーク大嶋の全盛期でした。
着物リメイクが流行り始めた頃ですので、大嶋着物から作ったロングコート等は数十万円。
ローンを組んででも「欲しい」と思われる方もいらっしゃったそうです。
ですから、大胆な柄いきのアンテイーク大嶋着物もかなり高価なお値段で扱う店に並んでいました。
男性用の茶色地亀甲柄でも、袖布1枚2500円位はしてた記憶があります。
勿論　私も凝りました..。　でも　今は可哀想な位の値段が付いています。

アンテイーク縮緬着物、端切れ等も同様な経路を辿っています。

その次は、絣着物が登場。
特に書生絣はリメイクの下地に最適、雪ん子絣は可愛い水玉模様なので高価、あられ模様等
絣着物の全盛期を迎えまして、やはり私もいつも数枚纏めて購入しましたねー。

それから　　型染布これらは江戸から明治にかけて布団の鏡(表面)に使われました。　
大きな風呂敷に包める位　一括して購入。決して布のお商売をしている訳ではありませんよ。
ここまでの布は現在では、すっかりお値段ダウンしております。

10年位前から、(私が気付いた頃ですが)
欧米の美術愛好家？はから「日本の藍染襤褸は芸術的！」と言われ始めました。
古布を扱う業者さんは、蔵に入るなり綺麗な縮緬や美しい着物には、目もくれず
布団箪笥の底に寝かされていた木綿襤褸を一目散に引っ張り出す！！
そして　それらの襤褸はボロ布から「BORO」という立派な世界共通語に昇格。
「うん、解るわ、貧しい農民が1枚の木綿布さえ買えずに、破れた箇所を補修した涙ぐましい
痕跡、寒さに耐える為に刺子を施すetc」
今や　私も襤褸愛好家。着物部屋の断捨離に勤しむ日々です！！！

美しい絹の着物や帯は　今や袖を通す方が、とても少なくなりました。
物の価値と付けられた値段は、必ずしも一致しない事もあります。
give and take 欲しい方が多ければ　値段は上がる　

以上　ロック(福子)の呟きでした。


#アンテイーク帯

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